・不妊治療に期間は定められていない
不妊治療の期間はいつまでにするのか、はっきり決めなければ、かなり追い詰められることになるでしょう。
本人達のやる気次第によっては、不妊治療は10年続けられるでしょう。
しかし現実的に考えて、10年の期間はあまりにも過酷過ぎます。
不妊治療を続けるということは、子供が出来ない状態になっているのを意味します。
お金をつぎ込んでも、10年何の成果もあげられなければ、精神的に追い込まれるでしょう。
精神的に追い込まれてしまうと、自分達で止めるすべはありません。
だからこそ不妊治療に取り組む前に、いつまで行うのかの期間を設ける必要があります。
・期間を決めることの難しさ
しかし不妊治療の期間を決めるのは、簡単なようで難しいことです。
そもそも不妊治療は、赤ちゃんを授かるために行っていることです。
赤ちゃんは全ての希望です。
不妊治療をやめるということは、希望を失うと同じ意味を持ちます。
でもヒントならあります。
果たして子供“だけ”が、希望でしょうか。
目に見えていないだけで、希望はすぐ目の前にあります。
周りの友人や両親も、希望です。
彼らを大切に思う気持ちは、何よりも素晴らしいことです。
もちろん納得ができるまで、不妊治療を進めても良いでしょう。
不妊治療の期間は無理矢理決めず、夫婦がお互い納得した上で決定づけるようにして下さい。
・妊娠はゴールではない
そもそも「妊娠」は、ゴールではありません。
見事妊娠にこじつけ出産し赤ちゃんが生まれても、子供を育てなければいけません。
子育ては想像以上にハードなもので、途中で倒れることもあります。で
も途中で倒れたからと、投げ出すのは不可能です。
それでも子供を希望しているのなら、養子縁組というやり方もあります。
条件は非常に厳しくなっているものの、不可能ではありません。
事情によって本当の親に育ててもらえない子供は、大勢います。
血の繋がりだけが、親子ではないことを肝に銘じておいて下さい。
・不妊治療だけに目を向けないようにしよう
勘違いしてほしくないのは、「子供を諦めなさい」と述べている訳ではありません。
愛の結晶を得る方法は、不妊治療だけではないということを述べているのです。
また不妊治療を一度やめても、再開することができます。
一度やめて冷静になって考えて、それでも妊娠をして子供を授かりたいというのなら、取り組んで下さい。
重要なことは、夫婦が納得できるかどうかです。
納得するために負担がかからないようにするためのツールこそが、期間です。
ほんの些細な勇気を持つことも、子供を授かる上で重要なポイントとなります。