・体外受精とは?
不妊治療の方法の1つに、体外受精があります。
体外受精とは採卵手術によって取り出した卵子と精子の受精を行い、子宮へ移植する方法です。
採卵手術とは、子宮から卵子を回収する手術方法です。
こればかりはクリニックにもよるので一概には言えませんが、基本的には日帰りで受けることが可能です。
方法は採卵専用の針を使い卵巣の挿入し、卵子を回収します。
手術なので麻酔はかけられますが、採卵の困難度によっては麻酔なしで行われる場合もあります。
ちなみに採卵と同時期に、ご主人には採精を行います。
採精はクリニック内で行うか、自宅で進めることもあります。
・体外受精が成功する確率
体外受精を行い成功する率は、およそ80%と言われています。
しかし受精した卵子の中で妊娠まで結びつく可能性は、35%〜40%前後です。
仮に妊娠に結びつきそうな受精卵があったとしても、大半は「流産」という結末を迎えます。
体外受精で赤ちゃんが授かれる率は、わずか10%前後です。
つまり体外受精により妊娠に結びつくには、最低でも10個の卵子が必要になります。
1回で上手く赤ちゃんを授かることができれば万々歳ですが、神様の気まぐれはおもっているよりも厄介なものです。
でも何もしないよりも、僅かな望みをかけて実践すれば、神様も振り向いてくれるかもしれません。
・胚の選別
採卵・採精が終わったら受精を行い、良好胚を体内に移植します。
受精してすぐに移植するわけではなく、しばらく時間を置きます。
受精をしたとしても、ぐんぐん成長する胚もあれば、途中で成長が止まる胚もあります。
数ある胚・良好胚を選び出すことにより、妊娠する率を高めるという訳です。
胚を選ぶ際には、様々な観点から評価を行います。
発育スピードは元より、分裂した細胞の大きさも評価対象です。
もし質の悪い胚を選んでしまった場合、最悪「流産」という結末を迎える恐れがあります。
・体外受精で誕生した子供はいます
体外受精で妊娠できる率は、かなり低いのは事実です。
しかし体外受精で妊娠に至り、子宝に恵まれた夫婦がいるのも事実です。
世界で初めて体外受精によって誕生した子供は、新たな生命を宿し親となったという報告もあります。
だから絶対に諦めないで下さい。
でも体外受精で万が一希望通りの結果が得られなかったとしても、ご自身を攻めては絶対にいけません。
例え体外受精であっても、赤ちゃんは神様からの授かりものに変わりはないのです。
もし妊娠に至ることができなければ、神様がゴロゴロしていただけの話です。